能「猩々」の背景と仕舞
日本酒”蔵出し原酒”と酒談義
日本の伝統的な建築様式を備えた大関・静和館にて梅若基徳師と共に酒談義を楽しみます。
友と語り合い、酒を酌み交わす
友と笑い、酒を酌み交わす
さて、ひとさし舞いますか
日時:2024年11月30日(土)14時開演
(13時30分開場、16時30分頃終了予定)
場所:大関 静和館 兵庫県西宮市今津出在家町2-7
プログラム
●お話 能「猩々」の背景
●仕舞「猩々」
●日本酒”蔵出し原酒”
●酒談義
出演
観世流シテ方 能楽師 梅若基徳 重要無形文化財総合指定保持者
中世より代々続く梅若家に生まれ、初舞台3歳より舞台活動を始める。関西を中心に日本各地での公演に多数出演。2017年12月に新しく完成した自然光降り注ぐ西宮能楽堂を拠点に、日本の伝統芸能の普及と次世代に繋げる公演や初心者対象のワークショップなどを定期的に行う。「能」の基本は崩さずに他の邦楽や演劇、さまざまな音楽との融合も積極的に模索し、日本の伝統芸能としてだけでなく、世界に通じる演劇としての評価も高めていく活動も積極的に行っている。2024年8月「石山緑地薪能」公演にて「CLASSICX能」演出及び出演し、好評を博す。11月シドニーにてJAPAN EXPO SYDNEYにて「羽衣」を上演予定。著者「能に観る日本人力」BAB出版。(一財)日本能楽協会会員、(公社)能楽協会会員、(一財)日本伝統芸術文化財団代表理事。
能「猩々」解説とあらすじ
親孝行の高風は、ある日夢を見る。夢のお告げで市に出て酒を売れば富貴になると。教え通りにすると富貴の身となった。もう一つ不思議なことに、市にはいくら盃を重ねても顔色の変わらぬ人がいて、名を尋ねると海中に住む「猩々」と名乗って消える。高風は猩々に再び会う為、美しい月の夜に菊花の酒を壺に入れて待っていると猩々が現れる。猩々は高風に会えたことを喜び、二人は酒を酌み交わす。月も星も輝き、葦の葉は笛の音のよう、波は鼓の調べのよう。親孝行の高風を誉め、猩々は酔いつつ楽しく舞を舞う。ふと夢から覚めた高風のそばには、汲めども尽きぬ酒壺があった。
一般 7,000円(前売・消費税込)
※蔵出し原酒、酒肴含む
※定員24名(定員になり次第受付終了)
お申込み・お問合せ
●お申込み方法
お電話の場合:大関株式会社TEL.0798-32-2011(10:00~17:00土日祝:休)
FAX又はMailの場合:FAX.0798-36-1538、Mail soumu@ozeki.co.jp へ「蔵暦vol.1」とご記入の上、代表者様のお名前・人数・お電話番号・Mailをお送りください。
チケット料金の振込先をご連絡させていただきます。
●ご案内
・飲酒を伴うため、20歳以上の方限定のイベントになります。
当日は会場にて年齢確認をさせていただく場合がございます。
・定員に達した場合、当日のチケット販売はございません。
・チケットご購入後のキャンセルは承っておりません。
・自然災害等にて公演中止の場合、チケット代金は返金させていただきます。
尚、ご入金時ご負担頂きましたお振込み手数料はご返金できかねます。ご了承くださいませ。
※ご記入いただいた個人情報は、イベントの利用目的のみに使用し、第三者に提供することはございません。
主催:大関株式会社
企画:KPAI
協力:一般財団法人 日本伝統芸術文化財団
「お酒にまつわる話」弐四音者
【日本酒の効能】
微生物利用によって生み出された酒(アルコール)は“百薬の長”と云われてきました。適量の酒は鎮静、睡眠、ストレスと緩和、栄養効果などがあります。酒には醸造酒と蒸留酒があり、日本酒は醸造酒です。清酒の栄養成分は15~6%のアルコールの他、アミノ酸、アミン、砂糖、ビタミンの他100種類以上の微生物が含まれ、これが日本酒独特の風味を醸し出しています。飲酒時の生理的感覚や心理的感覚に影響を与えるのが主にたんぱく質の構成成分であるアミノ酸類です。日本酒には多くの微量物質が含まれることから、教授(秋田大学名誉教授)らは清酒の濃縮成分と抽出成分の生物活性を研究しました。
世界中にて、飲酒が老化防止、痴呆症予防、骨粗しょう症予防などにも効果があるという様々な研究結果が出ていますが、だからと言って“酒は良い”ということではありません。医学的に安全な量を責任ある方法で飲む適正飲酒が何よりも重要です。
“良い酒”とはアルコールの血中濃度を上げないように、食べながら飲んで肝臓をいたわり、「ほろ酔い」飲酒を楽しんで、飲酒の安全性確保として適量を飲むことであろう。
肩の張らない相手と料理をおいしくいただきながら、ゆったりと日本酒を味わうとストレスも消えていく…
今はこのような飲み方で、いざ一献!
引用・要約・参考:『酒ホルミシス」が問う-飲酒のエルシー効果-秋田大学名誉教授・国立水俣病総合研究センター問滝澤幸雄著
蔵暦とは 〜静和館で愉しむ 心の歳時記〜
大関株式会社は1711年(正徳元年)に大坂屋という屋号で酒造りを始めた蔵元です。「静和館」は、酒米の産地でもある丹波の築200年を越える古民家を本社敷地に移設した施設で、創業家である長部家の茶室「関庵」も備えられています。
日本は美しい四季や豊かな自然に恵まれ、歴史と風土に育まれた精神性の高い行事や慣わし事である「歳時記」が伝統芸能や酒造りを含む食文化として人々の暮らしを彩ってきました。
「蔵暦」では、日本の伝統建築様式を備えた蔵元大関「静和館」にて、豊かな「心の歳時記」のひとときをみなさまへお届けしてまいります。